淋菌(淋病)
性行為やオーラルセックスから2〜7日程度(早ければ翌日〜数日)経ってから
以下のような症状が出ている場合、淋菌感染症(淋病)の可能性があります。
淋菌とは
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)という細菌が原因で引き起こされる性感染症です。
クラミジアと並んで頻度の高い疾患で、性器だけでなくオーラルセックスによって咽頭(のど)にも高確率で感染します。
男性は排尿時の激痛や濃い膿など強い症状が出やすい一方、女性や咽頭感染は約8〜9割が無症状のまま経過することが多く、気づかないうちにパートナーへ感染を広げてしまうリスクがあります。
淋菌の主な症状
感染部位や性別によって症状の現れ方が大きく異なります。
- 男性(尿道炎):排尿時の激しい痛み、尿道口の強い発赤・腫れ、濃い黄色〜黄緑色の膿(クラミジアに比べ症状が重く出やすい)
- 女性(子宮頸管炎):オリモノの増加・悪臭、不正出血、性交痛、下腹部痛(約8割が無症状)
- 男女共通(咽頭炎):喉の痛み・発赤・腫れ(ほとんどが無症状)
淋菌の検査方法
感染部位に合わせた検体を採取して検査を行います。
検査には高精度な「PCR法(精密検査)」と短時間で判明する「IC法」がありますが、精度の観点からPCR法を推奨しています。
- 性器検査(男性):尿検査
- 性器検査(女性):腟ぬぐい液(ご自身または医療者による綿棒採取)
- 咽頭検査(男女共通):うがい液
※精密PCR検査は基本的に翌日のご報告となります。即日PCR検査(約2時間)や即日IC法(約20分)もご選択いただけます。
淋菌の治療法
淋菌は飲み薬に対する耐性化(薬剤耐性菌)が非常に進んでいるため、注射薬(セフトリアキソン)による治療が第一選択となります。
基本的には1回の点滴・静脈注射で高い治癒率が期待できます。
- 性器淋菌:抗菌薬の静脈注射 1回
- 咽頭淋菌:抗菌薬の静脈注射 1回
治療後の再検査
- 推奨される再検査のタイミング:治療後2週間後以降
- 近年、抗生剤が効きにくい耐性菌が増加しているため、症状が治まっても菌が完全に消えたかPCR検査で確認することが極めて重要です。
淋菌感染時の注意点
- パートナーとの同時検査・治療:お互いにうつし合う「ピンポン感染」を防ぐため、パートナーの方も必ず同時に検査・治療を行ってください。
- 性行為の禁止:治癒確認が完了するまでは、コンドームの有無にかかわらず性行為(オーラルセックス含む)はお控えいただくことをおすすめします。
- クラミジアとの重複感染:淋菌感染者の約20〜30%がクラミジアにも同時感染しているため、同時検査を推奨します。
費用
- 保険診療:検査と治療で2500円程度
- 自費診療:検査と治療で12000円程度
東京プレイヤーズクリニック 院長
河野 太郎 Taro Kono, M.D.
年間1万人以上の性感染症診療を行っている。性感染症の予防、早期発見・早期治療に注力。エビデンスに基づいたわかりやすい医療情報の発信を心がけています。
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