性器ヘルペス・梅毒・尖圭コンジローマ

陰部のできもの、しこりには様々な性状がありますが、
原因によってその性状や症状に特徴があります。
これらは性感染症ですが、潜伏期間が長く、また再発するという特徴があり、
直前に性交渉がなくても発症することがあります。

​​​性器ヘルペス
強い痛みを伴う水疱ができる
梅毒
痛みのないしこりができる、鼠径リンパ節が無痛性に腫大する
​尖圭コンジローマ
痛みのない乳頭腫が陰部に散発する

性器ヘルペスについて

  1. 性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルスへの感染後5-10日程度で発症すると言われています。
  2. 性器ヘルペスでは、陰茎、外陰部に水疱がで痛みのある発疹、水疱ができます。
  3. 初発の場合は、症状が強く出ます。
  4. 単純ヘルペスウイルスには1型(HSV-1)と2型(HSV-2)があり、HSV-1は成人の70%、HSV-2は成人の10%程度が感染していると言われています。
  5. HSV-1は主に口唇ヘルペスの原因ですが、性器ヘルペスも引き起こします。
  6. HSV-2は主に性器ヘルペスの原因となり、HSV-1と比べて再発しやすいと言われています。
  7. 治癒後も神経内に潜伏感染するため、ストレスなどをきっかけとして再発します。
  8. 稀に排尿障害や高熱などを伴うこともあります。​
  9. 治療は内服薬、外用薬などでおこないます。

梅毒について

  1. 梅毒は感染後3週間程度で感染部位(性器や咽頭など)に無痛性のしこりができるのが特徴です(初期硬結)。また無痛性の鼠径リンパ節の腫脹を伴うことが多いです。
  2. 感染後3ヶ月程度で、全身に皮疹(バラ疹)が出たり、顔面や手のひらにブツブツ(丘疹)が出たりします。
  3. 梅毒は一度症状が出ても、しばらくすると症状が消失するため、発見が遅れることがあります。
  4. 症状が特になく、血液検査上だけで梅毒の診断がつくこともあります。(無症候性梅毒)
  5. 治療は筋肉注射または抗菌薬内服でおこないます。

尖圭コンジローマについて

  1. ​尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる病気で、性器や肛門の周囲などに特徴的な乳頭状の腫瘍(イボ)ができます。
  2. 潜伏期間は数週間から半年までと長く、感染機会を特定することは難しいです。
  3. 予防のためのワクチンがありますが、感染したHPVを排除する効果はないため、 感染機会の前に接種することをおすすめします。
  4. 治療は外科切除、液体窒素、外用薬塗布などです。​
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