皮下インプラント

当院では現在、皮下インプラントは行っていません(導入を検討しています)。
このページは、皮下インプラントがどのような避妊法かをご説明するものです。当院でいま処方できる避妊の方法は、低用量ピル・ミニピルです。

皮下インプラントとは

マッチ棒くらいの細い棒を、腕の内側の皮膚の下に入れる避妊法です。棒から黄体ホルモン(エトノゲストレル)が少しずつ出て、排卵をおさえます。

  • 避妊の効果:米国CDCによると、ふつうの使い方をした場合に1年間で妊娠する人の割合は約0.1%です(低用量ピルは約7%)。飲み忘れの心配がありません。
  • 効果が続く期間:英国などでは3年間とされています。米国では、2026年の添付文書で最長5年間とされています。
  • 入れるのも取り出すのも、局所麻酔をして行います。
  • 取り出すと、すぐに妊娠できる状態にもどります。
  • 性感染症は防げません。性感染症の予防には、コンドームが必要です。

主な副作用・注意点

  • いちばん多い副作用は、出血のパターンの変化です。生理がこなくなる人もいれば、出血が長引く・多くなる人もいて、予測が難しいとされています。
  • 米国の添付文書では、ほかに頭痛、腟炎、体重の増加、ニキビ、乳房の痛み、腹痛などがよくみられる副作用として挙げられています。
  • まれに、入れたり取り出したりするときに、痛み・しびれ(神経の損傷)・出血・感染が起きたり、棒が体の中で移動して血管(肺の血管を含む)に入り込んだりすることがあります。胸の痛み、息切れ、せき、血の混じったたんがあれば、すぐに受診が必要です。
  • 使っている間に妊娠した場合や、下腹部が痛む場合は、子宮外妊娠に注意が必要です。
  • 使えない方(一部):妊娠中または妊娠の可能性がある方、血栓症になったことがある方、肝臓の腫瘍や活動性の肝臓の病気がある方、原因のわからない不正出血がある方、乳がんなど黄体ホルモンで悪化するがんがある(あった)方。

日本での承認について

  • 皮下インプラントは、日本では承認されていません。使う場合は、医療機関が海外から取り寄せた製剤になり、自由診療になります。
  • 海外では、米国や英国などで避妊薬として承認され、使われています。
  • 国内で承認されていない薬のため、健康被害が生じても、国の医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。
  • 日本で承認されている、長く効く避妊法としては、黄体ホルモンを出すIUD(子宮内避妊具)があります(最長5年。婦人科などで入れます)。

IUDと皮下インプラントのくわしい説明は、院長が監修する情報サイトの記事もご覧ください:
Dr. Taro の性感染症ノート「IUD・皮下インプラントとは?」

参考:米国CDC(避妊法の効果)/米国FDA:エトノゲストレル皮下インプラントの添付文書(2026年)

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