Doxy-PEP(ドキシサイクリン暴露後予防)

Doxy-PEPとは?

Doxy-PEP(ドキシペップ)は、性行為後72時間以内にドキシサイクリン200mgを1回経口投与し、クラミジア・梅毒・淋菌等の感染リスクを低減する方法です。

このような方に検討されます

  • 過去 1 年以内に細菌性の性感染症(クラミジア・淋菌・梅毒)の既往がある MSM・トランスジェンダー女性
  • 性行動回数が多く、コンドーム使用が不十分な方
  • PrEP 実施中で、更なる細菌性の性感染症への感染リスク低減を希望される方

投与方法

  1. 性行為(口腔・膣・肛門)後できるだけ早く~72 h 以内にドキシサイクリン100mg錠×2(合計200mg)を1回服用
  2. 服用は1日200mgを超えないこと
  3. 水200mL以上で服用し、1時間は横にならない(食道潰瘍予防)

期待される効果(感染率の低減)

  1. クラミジア:70-88%低減
  2. 梅毒:73-87%低減
  3. 淋菌:33-55%低減

副作用・注意点

  • 胃痛・吐き気・下痢(通常数日で軽快)
  • 光線過敏症:服用後は日焼け止め・長袖着用を推奨
  • 食道炎:寝る直前の服用は避ける
  • C. difficile 感染症や腸内細菌叢破綻のリスク
  • 妊娠中・授乳中は禁忌。18 歳未満は安全性未確立
  • 長期連用により耐性菌が増加する恐れ

料金(自由診療・税込)

診察のみ(処方がある場合はいただきません)
2,000円
Doxy-PEP 1回分(200 mg×1)
2,200円
Doxy-PEP 10回分(200 mg×10)
7,700円
※保険の効かない自由診療となります。

よくある質問

毎回飲んでも大丈夫?
24 時間に 200 mg を超えない限り複数回使用可能ですが、耐性菌リスクを考慮し、週3回かつ月10回までの使用とし、3-6ヶ月に1回程度の見直しを推奨します。
コンドームは不要になりますか?
HIVやその他のウイルス性 STI(HPV・ヘルペス・B型肝炎等)には効果がないため、コンドーム併用を推奨します。
女性は使えますか?
エビデンスが限定的で、CDCも現時点で推奨していません。
性感染症への感染リスクの高い女性が医師の判断により使用することは可能です。
妊娠中、授乳中の方は使用できません。

医療広告ガイドラインに基づく標記

  • 自由診療(保険適用外)のご案内です。
  • 使用薬剤:ドキシサイクリン塩酸塩水和物錠100mg×2(計200mg)
    性感染症予防(暴露後予防)目的では国内未承認です。
  • 入手経路:医師が適正な手続きにより製剤を調達し院内管理しています。
  • 諸外国の状況:米国CDCが2024年にDoxy-PEPの臨床ガイドラインを公表し、「過去1年以内に細菌性STI既往のある MSM/トランスジェンダー女性」に200mg内服を推奨しています。
  • 主なリスク・副作用:胃腸障害、光線過敏症、嚥下時食道潰瘍、C. difficile 感染症、耐性菌選択圧(特に淋菌)など。
  • 海外RCTにて、
    ・クラミジア:70-88%低減
    ・梅毒:73-87%低減
    ・淋菌:33-55%低減
    と報告。
  • 効果・副作用には個人差があり、将来的な耐性菌増加の懸念があります。
  • 診療体制:医師が診察し、重篤副作用・発疹等が出た場合は連携医療機関へ紹介可能です。

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