ダイエット外来(GLP-1)
GLP-1受容体作動薬について
当院では、GLP-1受容体作動薬(マンジャロ/リベルサス)を用いた減量サポートを自由診療として行っています。
肥満症(医療)に対しては ウゴービ(セマグルチド2.4mg)および ゼップバウンド(チルゼパチド)が国内承認されていますが、本ページのマンジャロ/リベルサスを「体重減少目的」で用いる場合は適応外使用となります。
作用とポイント
- 食欲中枢への作用と胃排出遅延により食欲抑制・満腹感の持続をもたらします。
- 使用方法:
・マンジャロ:週1回皮下注
・リベルサス:1日1回内服 - 日本での承認:
・マンジャロ:2型糖尿病で承認(肥満症は ゼップバウンド 名で2024年承認)。
・リベルサス:2型糖尿病で承認(肥満症適応は未承認)。 - 減量目的(肥満症治療)として本剤を用いる場合、適応外使用となります。
主な副作用・注意
- 消化器症状(悪心・嘔吐・下痢・便秘など)—開始初期や増量時に出現しやすい。
- 胆嚢関連(胆石・胆嚢炎)/まれに膵炎が報告。腹部激痛・持続する嘔吐は受診。
- 低血糖は単剤ではまれですが、スルホニル尿素・インスリン併用時は注意。
- 妊娠中・授乳中は原則使用不可。甲状腺疾患の既往などは事前に相談。
減量効果のエビデンス
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マンジャロ(チルゼパチド/週1回皮下注)
対象:糖尿病のない肥満症の方/試験:SURMOUNT-1(72週)
平均体重減少率:5mgで約−15%、10mgで約−19.5%、15mgで約−20.9%。
例)体重70kgの場合:5mgで約10kg、15mgで約15kg程度の減少が平均的に見られました。
開始用量は2.5mgから。おおむね4週間ごとに症状や副作用をみながら段階的に増量します。
効果は数か月で分かり始め、1年超の継続で最大化しやすい傾向があります。 -
リベルサス(経口セマグルチド)14mg/1日1回
対象:2型糖尿病のある方/試験:PIONEER 計画など(期間は試験により異なる)
平均体重減少:概ね −2〜−4kg(背景治療やもともとの体重により幅があります)。
3mgは導入用量です。体重への効果は7mg〜14mgで出やすいとされています。
ゆっくり効くタイプで、数週間〜数か月かけて少しずつ減っていくイメージです。
※安全性・適応は個々で異なります。妊娠・授乳中、重い消化器症状、膵炎既往、腎機能低下などの方は必ず医師とご相談ください。
料金(自由診療・税込)
- マンジャロ 2.5mg 1本
- 5,000円
- マンジャロ 2.5mg 2本
- 8,000円
- マンジャロ 5mg 1本
- 8,500円
- マンジャロ 5mg 2本
- 14,000円
- マンジャロ 7.5mg 1本
- 12,000円
- マンジャロ 7.5mg 2本
- 21,000円
- リベルサス 3mg 30日分
- 5,500円
- リベルサス 7mg 30日分
- 13,200円
- リベルサス 14mg 30日分
- 19,800円
よくある質問
- マンジャロの打ち方は?
- 週1回の自己注射です。通常は2.5mgから開始し、減量効果、胃腸症状を見ながら必要に応じて2.5→5→7.5mg…と段階的に増量します。
- リベルサスはどう飲みますか?
- 起床後すぐ空腹でコップ半分程度の水で内服し、少なくとも30分は飲食・他薬を避けると吸収が安定します。3mgから開始し、4週間以上投与後、7mgに増量します。効果不十分の場合は14mgに増量します。
- どのくらいの期間で効果が出ますか?
- 通常、数週〜数ヶ月で緩やかに体重が低下します。効果や副作用に応じて薬剤の量を調節します。
- 食事制限や運動は必要?
- 薬剤単独でも一定の効果はありますが、食事・運動療法を併用することで効果と持続性が高まります。
- リスクが心配です。
- 悪心・嘔吐・下痢・便秘・腹痛、食欲低下などの消化器症状が主な副作用です。
激しい持続的な上腹部痛(背部へ放散する痛み)や繰り返す嘔吐、右上腹部痛・発熱・黄疸、意識がもうろうとするほどの脱水、冷汗・ふるえ・動悸などの低血糖症状を認めたら、内服・注射を中止し速やかにご連絡ください。