A型肝炎ワクチン(エイムゲン)
A型肝炎ワクチン
A型肝炎ワクチンについて
日本で承認されているA型肝炎不活化ワクチン(エイムゲンⓇ)を用いて、A型肝炎ウイルス(HAV)感染の予防を行います。
2回の接種で多くの成人が十分な抗体価を獲得し、長期(20年以上と推定)の免疫持続が期待されています。
こういう方におすすめ
- 男性間性交渉(MSM)を含む、性的接触が多い方
- アニリング(肛門—口腔接触)など糞口感染の可能性がある性行為を行う方
- 慢性肝炎・肝硬変など肝疾患を有し、重症化リスクを下げたい方
- 東南アジア・南アジア・中南米など、A型肝炎の流行地域へ渡航・長期滞在する予定がある方
- バックパッカー旅行や現地ローカルフードを積極的に楽しむ予定の方
- 飲食店・給食施設・介護施設など、食品や多数の人を扱う業務に従事している/始める予定の方
- 災害ボランティアや野外活動など、衛生環境が十分でない場所へ赴く可能性がある方
接種スケジュール
- 初回接種:0か月(来院日)
- 2回目:初回接種の2-4週間後
- 3回目:初回接種の24週間後
期待される効果
3回接種完了後、成人の大多数でHAVに対する中和抗体が陽性化し、感染・発症を高い確率で防ぎます。
抗体価は時間とともに低下していくものの、免疫記憶が残存するため、通常は追加接種(ブースター)は不要とされています。
副作用・注意事項
- 注射部位の疼痛・発赤・硬結:10~30%程度(通常数日で軽快)
- 発熱・倦怠感・頭痛・関節痛:数%程度
- まれにアナフィラキシー(接種後15分間は院内で経過観察)
- 妊娠中・授乳中は原則担当医と相談の上で可否を判断します。
料金(自由診療・税込)
- 相談のみ
- 2,000円
- A型肝炎ワクチン(エイムゲン)
- 8,800円/1回あたり
よくある質問
- 何回接種すれば良いですか?
- 3回接種をおすすめします。免疫の賦与を急ぐ場合に、2回接種とすることもありますが、その場合も24週後の3回目の接種をおすすめします。
- 一度抗体がつけば追加接種は不要ですか?
- 多くの健常成人では接種後に免疫記憶が長期持続するため、追加接種は不要とされています。
- 副作用が心配です。
- 一般的には軽微な局所反応が多く、重篤な副反応はまれです。接種後は院内で経過観察を行います。