淋菌ワクチン(B群髄膜炎菌ワクチン)

淋菌ワクチン

淋菌ワクチンについて

現在、淋菌専用で承認されたワクチンは存在しません
しかし、B群髄膜炎菌ワクチン(4CMenB)が淋菌と抗原が類似しており、観察研究で概ね30%前後(研究によって23~47%)程度の交差予防効果が報告されているため、淋菌のワクチンとして使用されています。
また、GSK社を中心に淋菌専用ワクチン(NgG)の臨床試験が進行中です。

現在当院で可能な接種オプション

当院では4CMenB(Bexsero)を個人輸入し、淋菌リスク低減を目的とする適応外使用の接種を実施しています。現在臨床試験が進行中の淋菌専用のワクチンは市販後に改めてご案内予定です。

接種スケジュール(4CMenB)

  1. 初回接種:0ヶ月
  2. 2回目:初回接種の1か月後以降(計2回)
  3. 効果持続は2~3年程度と推定されており、その後の追加接種可否は研究途上です。

期待される効果

4CMenBワクチン接種により淋菌感染が概ね30%前後(研究によって23~47%)低減したとの観察研究が複数報告されていますが、36か月以降は効果が減弱する可能性があります。

副作用・注意事項

  • 注射部位疼痛・発赤・硬結:60~80 %(通常2~3日以内に軽快)
  • 発熱・倦怠感・頭痛:10~15%
  • まれにアナフィラキシー(接種後15分間は院内で経過観察)
  • 妊娠中は安全性データ不足のため原則推奨しません。

料金(自由診療・税込)

相談のみ
2,000円
淋菌ワクチン(Bexsero)
26,400円/1回あたり
※保険の効かない自由診療となります。

よくある質問

淋菌にかからなくなりますか?
いいえ。交差免疫による部分的なリスク低減のみで、接種しても淋菌に感染する可能性は残ります。
コンドームや定期検査は引き続き必要です。
淋菌専用のワクチンはいつ頃から接種できるようになりますか?
現在、海外にて臨床試験中で市販時期は未定です。
4CMenBワクチンを以前に打ちました。追加接種は?
前回接種から3年以上経過している場合、追加接種で抗体価を上げる可能性があります。

医療広告ガイドラインに基づく標記

  • 自由診療(保険適用外)のご案内です。
  • 使用するワクチン:B群髄膜炎菌ワクチン(4CMenB/BexseroⓇ) ─ 国内未承認。海外では髄膜炎菌感染症予防として承認済みですが、淋菌予防目的では未承認です。
  • 淋菌専用のワクチンは海外で臨床試験中ですが、まだ市販されていないため接種できません。
  • 薬剤入手経路:医師が適正な個人輸入手続きを行い、院内で品質管理します。
  • 海外エビデンス:4CMenBワクチン接種により淋菌感染が概ね30%前後(研究によって23~47%)低減したとの観察研究が複数報告されています。
  • 主なリスク・副作用:注射部位疼痛・腫脹、発熱、頭痛、アナフィラキシー(頻度極めて稀)。
  • 効果・持続期間・副作用には個人差があり、淋菌への予防効果は確立していません。
  • 診療体制:医師が接種・経過観察を行い、重篤な副反応時は連携医療機関へ紹介可能です。

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